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スペシャル対談 篠原院長×杉森博士

日本の歯科医療のいままでとこれから――専門医の連携によるグループプラクティス

しのはら歯科医院が導入している「グループプラクティス」。歯科医療の分野ごとのエキスパートが連携して治療を行っていく方法のメリットとは何なのだろうか。しのはら歯科医院・篠原院長とアメリカ・カリフォルニア州で開業している歯科医・杉森博士に話を聞いた。

インタビュー

「アメリカの歯科医療を参考にしたグループプラクティス」

――本日はよろしくお願いいたします。まずは、お二人のご関係について教えてください。

篠原先生「杉森先生とはじめてお会いしたのは大学のときです。大学に在籍した頃からなぜか親近感を覚えて。卒業後、彼は歯科理工学の大学院に行き、僕は口腔外科に残って専攻生になった後も、ずっと付き合いが続いていました。専攻生だった時は、すでに免許は取得していましたから、父親がやっていた歯科医院の手伝いをしていました」

杉森博士「篠原先生は専攻生を終えたあと、すぐに開業して。私は大学院の博士課程在学中に、しのはら歯科医院でアルバイトとして働いていたんですよ」

篠原先生「開業当時は、杉森先生をはじめ、大学院に通っている同級生たちがたくさん手伝いにきてくれていたんです。やっぱりみんなでガヤガヤやっていく方が面白いだろうな、と思った。というのも、父親の手伝いをしていた時、愕然としたんですね。その当時、僕が大学で習っていたこととまったく違う(笑)技術がひと昔もふた昔も前のものだったんですよ。自分自身が歳をとった時、同じように時代遅れの治療をしているのではないかと不安になりました。それは患者さんのためにならないだろう、と。そんなときに杉森先生を通じて、グループプラクティスという考え方を知ったんです」

杉森博士「博士号を取得した後、私はアメリカのカリフォルニアで開業しました。当時、篠原先生や仲間と話しているときに、篠原先生がよく言っていたんですよ。『アメリカの治療はどうなんだろうね?』って。その言葉もあって、それならば自分が代表して、情報を集めてこようか、と思ってアメリカに行きました。そんな思いもあったので、カリフォルニアに行った後も篠原先生とメッセージのやり取りは続いていました」

インタビュー篠原先生

篠原先生「アメリカの歯科医療の現状を杉森先生にお伺いすると、やっぱり専門性をすごく尊んでいるんですよね。根の治療や歯周病、口腔外科、インプラント、それぞれに専門医がいる。それぞれ独立した診療所があって、自分の医院で対応できないものは対応可能な専門医のいる診療所に送る。そんな話を杉森先生に聞いて、本を読んで勉強しました。その結果、先ほどのみんなに手伝ってもらっている状況を発展させて、しのはら歯科医院流のグループプラクティスを作り上げました。ですから、しのはら歯科医院のグループプラクティスはアメリカの歯科医療をモデルに構築したんですよ」


「グループプラクティスのメリット」

――専門医によるグループプラクティスはどんなメリットがあるのでしょうか?

篠原先生「患者さんにとっては質の高い治療が受けられるということが最大のメリットです。大学病院に在籍している(または在籍していた)スペシャリストによる治療が可能になります。また、歯科医同士でも他の専門医の治療を見て、互いに学ぶことで技術の向上を図ることができるという点も大きいですね。私たちの技術向上は、結果的に患者さんのためになりますから。質の高い歯科医療を実現するためグループプラクティスを導入しました」

杉森博士「先ほど少しお話ししたように、アメリカの歯科医療は専門性を大事にします。たとえば、ひとつのビルのなかに、一般歯科医、根の治療の先生、入れ歯の先生、歯周病の先生の診療所があることがある。また、一般のメンテナンスをするような歯医者さんでも、専門性の高い治療が必要な症例については、専門的な治療ができる病院に送るんですよ」

篠原先生「アメリカの場合、個々の離れたところに、それぞれの専門医が開業をしている形ですから、送らざるを得ない。でも僕の場合はたまたま大学が近いですから、東京の病院から先生にきてもらって、一カ所で関連性を持ちながらやってもらうことができています」

インタビュー杉森博士

杉森博士「篠原先生の専門医制度の成功の理由はね……。日本人の患者さんってね、根の治療はこっち、歯周病はあっち。そんな風にあちこち行きたくないの。ひとつの医院で完璧にやってくれたら、どれだけ患者さんも楽かわからない。だから、一か所で専門医を導入するシステムを構築したことがすごくよかったと思う」

「アメリカと日本の歯科医療の違い」

――やはり日本とアメリカの歯科医療は状況が大きく違いますか?

篠原先生「アメリカっていう国は基本的には訴訟の社会だからきちんとした治療をしなきゃいけない。それがベースになってまともな診療をやっている。それはありますよね? 杉森先生」

杉森博士「アメリカは弁護士社会。弁護士たちは、誰かがミスするのを待っている。アメリカの個人開業医が訴えられると、開業のための保険料が上がります。そうすると、保険料が払いきれないんですよ。だから、病院を経営するときは、治療上ミスがおこらないように最大限の努力をしています。たとえば篠原先生がしっかりとやっている滅菌とか」

篠原先生「滅菌ね。日本の歯科医院は、滅菌は保険点数にならないんです。だから、個々の個人開業医ではそれをまかないきれない。だから消毒・殺菌みたいな形で『うちは消毒してますよ』ってやる。でも消毒では意味がない」

杉森博士「滅菌・殺菌・消毒なんていう紛らわしい言葉があるからね。アメリカは「ステラライズ」、芽が出ない状態を指す言葉を使います。消毒しても滅菌されていない限り、菌が残っているんです。結局、細菌が繁殖してしまう」

篠原先生「うちで滅菌に利用しているオートクレーブ(注:高圧によって特殊な化学反応を起こし、病原体などを死滅させる滅菌処理を行う装置)は、月に一度、アメリカの第三者機関の滅菌検査機関に送り、正常に働いているかいないか確認してもらっています」

杉森博士「そういうシステムは患者さんにはわからない。病院にいけばみんなきれい消毒して使われているものだと思いこんでいるわけ。篠原先生はそれを証拠で、毎月記録に残している。それがあるとないのでは、まったく違う。やはり病気の伝染は絶対避けなければいけない。それはプラクティショナー(注:開業医)として責任です。とにかく、アメリカの歯科医療はクオリティを第一に考えます」

インタビュー

「日本の歯科医療の限界」

――アメリカの歯科医療にはクオリティが第一に求められるというお話ですが、日本の場合は何が一番にくるのでしょうか?

篠原先生「んー……どうだろうな」

杉森博士「平均的にいうと何もないと思う」

篠原先生「つまりね、その場しのぎなんだ。ある程度持つような治療をするの。痛みをとめて、ここ4、5年か何年か持つぞと。でも何年かすると、根が痛くなったりするの。日本の歯科医療は対処療法しかできない」

杉森博士「完治しないわけ。一時的な修復しかできない」

篠原先生「日本の歯科医療の点数が低すぎるためですよ。保険の点数を考えると、まあこれぐらいしかできない、という諦めが歯科医の中にある。だから、患者さんの方も『せっかくお金を払ったのに、長く持たない』という不信感を持っている人も結構いる」

杉森先生「経営からものを考えていくとね。でも、そんな歯医者の意識の問題がある。プロフェッショナリズムの問題ですよ」

インタビュー杉森先生

「日本の歯科医のプロ意識」

――日本の歯科医が持つべきプロ意識とはどんなものでしょうか?

杉森博士「みんなもっとね、わたしは歯科医なんだと。自信をもってやらないとだめ。ただ患者さんの数を見てね、お金かせげばいいって感覚は捨てないと」

篠原先生「日本の場合には訴訟がないのと、あまりにも保険点数が低すぎるために、まともなことやろうとしたら赤字になる部分が出てくる」

杉森博士「だから、一概に歯科医を責めることもできないでしょうね。しっかりとした治療をやりたいけど、やったら赤字になるからできないっていう医院も結構あるはずです」

篠原先生「本当につらいところがある。篠原歯科医院の場合には、その部分については赤字が出ても仕方がないという発想をもたない限り、やっていけない。本当につらいところがある。いまは資本主義だけどね。善意をベースにした資本主義じゃないと、資本主義って成り立たないと思う」

杉森博士「そうだね。やっぱり善意がないと。基本的にすべてやることに対して」

篠原先生「だから僕としては自分の友達を、自分の家族を見ているような感覚で歯科医療を進めていけたら一番いいんじゃないか、と。それはうちの先生方にもみんな言っていることなんですけれども……自分の家族を診ている、自分の友達を診ている、そうすると嘘をつけないじゃない」

インタビュー篠原先生

杉森博士「それはいいことかもしれないね。いいことしかできない。まともなことしかできなくなる」

篠原先生「僕はね、彼の歯を大学の試験ケースで直したのね」

杉森博士「その歯、いまもまだ残っているよ」

篠原先生「僕は、又医学部の同級生の歯の治療も学部4年生の時にしたんだけど、まだもっててね。40年以上前の治療ね。」

杉森博士「ほぼ半世紀じゃない」

篠原先生「やっぱり基本は、自分の友達や家族、親戚を見ているような気持ちで、医療を進めていくことだよ。その上にいろいろな新しい考え方を取り入れていく。専門医を交えてより高度な医療を提供していくグループプラクティスも、その新しい考えのひとつです」


「歯科医療の未来」

――グループプラクティスも新しい考え方のひとつとのことですが、今後、日本とアメリカの歯科医療で必要になってくるのはどんなことなんでしょうか?

杉森博士「私はね、予防が一番大切だと思う。予防をしっかりしたら、虫歯の治療とか根の治療とかやる必要性がなくなってくる。患者さんにとっても、保険制度を運用する国にとっても、いいことだよね」

篠原先生「予防っていうのは、お口のなかの食べかすをいかに少なくするか、ですよね。それは僕たちだけではできない。患者さんがいかに食べかすをうまくとってくれるか。しのはら歯科医院でも徹底的に教えています。長持ちさせたいって人にはデンタルフロス(注:歯と歯の間の汚れを取る道具。「糸ようじ」などの商品名で販売されている)から何から全部教えている。デンタルフロスを使って、「こんなに口のなかにはごみがついてるんだ」っていうのを認識してもらう。中には真剣にやってくれて、ずっとメンテナンスをやっている人も増えてきているんですよ。本当に大切なんです。その意味ではアメリカは一歩も二歩も進んでいます」

インタビューイメージ

杉森博士「アメリカでも、やっぱりお子さんがやってきたときには、しっかり教育しなきゃいけない。ただ口の中ぱっと見て、虫歯がないから帰りなさい。そういうわけにはいかない。もちろん、親も入れてね。親子で教育しなきゃいけない。教育が大切なんですよ。予防に時間をかければ、根の治療に時間をかけなくてもいい。そうすると、日本にいい歯を持つ人がだんだん増えてくる。しのはら歯科医院には小児歯科はあるんでしたっけ?」

篠原先生「うち麻酔から何からいるんだけど、唯一専門医がいないのが小児歯科なんです。だから、小児歯科も専門医がいればいいなとは思っています。あとはがん検診もやろうと思っているんですけど、ある一定以上の専門医じゃないとできないようで、いろいろ検討している最中です」

杉森博士「私としては、将来ね、この医院では今まで通りのいい治療を続けるんだけど、相模原の駅の向こう側で、完全な自費診療をやってもいいと思う。保険が利かないかわりに、とにかく質の高い治療をね。ずっと持つような。経済的なインセンティブに惑わされずに」

篠原先生「それもいいけど、やっぱり予防だよね。社会の仕組みとしては、みんなの歯が健康で予防でやっていけるっていうのが、理想とする未来ですよね。保険治療を行わなくても済む状態」

杉森博士「やむを得ず治療を受ける場合には、経営だけではなくて、きちんとプロ意識を持った歯科医が長くもつ、正確な治療を行う。そんな状態を目指して、今後もお互いに情報交換していきたいと思います」

インタビュー

篠原院長、杉森博士、ありがとうございました!


 

杉森 俊文

杉森 俊文博士
1972年に東京医科歯科大学にて歯科医師免許を取得後、1976年に同大学院にて博士号を取得。米国に移住後も、UCLAにて引き続き歯学を研鑽し、カルフォルニアで1982年から診察を続けている。

URL http://www.sugimoridental.com/index.html
所在地 23441 Madison St # 150, Torrance, CA 90505 アメリカ合衆国
電話 +1 310-373-2960


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