新型コロナウイルス感染に対する徹底防止対策について
2020年3月11日 水曜日
新型コロナウイルスの感染ルートについて
新型コロナウイルスの感染ルートについて、厚労省は「飛沫感染(ひまつかんせん)」と「接触感染」を2つ挙げています。
この2つのリスクが混在しているのが『歯科治療』になります。
虫歯治療で歯を削る時に使用される、高速回転のエアータービン・ハンドピースなどは、摩擦熱の冷却と洗浄のため、常に水が流れ出ています。仮に患者さんが新型コロナに感染している場合、歯を削ると周囲約1メートルの範囲でウイルスを含んだ飛沫が飛び散ってしまいます。
また、歯を削る時に使用するハンドピースは、回転を停止した時に血液や唾液などが逆流する「サックバック現象」が起きることがあります。患者が新型コロナウイルスに感染していた場合、そのまま次の患者にハンドピースを使用すれば、感染する可能性は高いです。
当院では感染リスクのある『治療器具を滅菌処理』しています
歯科治療における感染リスクは、血液、唾液などが付着する治療器具の全てにあります。
厚労省の指針で交換が望ましいと指定されているハンドピース以外にも、根管治療に使うリーマーやファイル、エアタービンに装着するチップ(またはバー)、口中の水を吸い出すバキューム、歯石除去用のキュレット、スケーラーなどです。
これらの治療器具は、高圧蒸気を使った「オートクレーブ」で滅菌処理をするように指針で定められています。
しのはら歯科医院では、これらすべての治療器具を「オートクレープ」で滅菌処理し、
患者さんごとに交換し滅菌装置の定期的チェックも実施しておりますのでご安心して、治療にいらしてください。
当院では感染対策に力を入れています
新型コロナウイルスの流行より前から、しのはら歯科では感染対策に力を入れています。
ユニットの上には、使い捨てのペーパーをひき、ハンドル部分にも使い捨てのカバーをしています。スリーウェイシリンジと言われる風と水が出る部分の先端も使い捨てにしています。
器具の滅菌はもちろんですが、患者さんの処置中に触れる部分に関して
患者さん同士での感染が起きないように治療を行なっています。
滅菌、殺菌、消毒、除菌、抗菌の違い
●滅菌
ここでの「滅」は、「全滅」の滅であり、
滅菌といえば意味的には菌に対しては最も厳しい対応、ということになります。つまり、すべての菌(微生物やウイルスなど)を、死滅させ除去することです。
●殺菌
細菌を死滅させる、という意味ですが、この用語には、殺す対象や殺した程度を含んではいません。このため、その一部を殺しただけでも殺菌といえる、と解されています。
●消毒
物体や生体に、付着または含まれている病原性微生物を、死滅または除去させ、害のない程度まで減らしたり、
あるいは感染力を失わせるなどして、毒性を無力化させること、をいいます。
●除菌
物体や液体といった対象物や、限られた空間に含まれる微生物の数を減らし、清浄度を高めることをいいます。
●抗菌
「抗菌」とは「菌の繁殖を防止する」という意味です。
口腔外バキュームによる感染対策の取り組みについて
歯科医院でも、これまで以上に新型コロナウイルスの感染対策が求められております。
気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体をエアロゾルと言いますが、治療中に発生するエアロゾルによる空気環境の汚染を最大限抑えることが重要です。
当院では診療中に発生するエアロゾルの吸引が可能な口腔外バキュームを以前より導入しておりましたが、1月から全ユニット25台に設置致しました。エアロゾルが発生するような状況においては、口腔外バキュームを使用することで、皆様が安心して歯科診療を受けられるよう努めております。
お口の健康で不安なことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
おしらせ一覧